8823通信

服好き、ロック好き、旅行好き。物は少なくを目指してます。

海外旅行の楽しみ・美術館&博物館巡り

今週のお題「海外旅行」 

 

海外旅行!

行きたいなー行きたいねー

そう息子と言い合ってますが、なかなか難しい、子連れ海外。

まだしたことありません。

やろうと思えばできるんだろうけど、子供が小さいうちは何かと問題にぶつかりそうな気がして、あるいは他にやらなければいけないことが多くて、または健康面で心配があったり…身近な人から批難されそうで…

そんなで未体験ですが、来年小学生になる息子、是非海外に連れて行きたいです。

一番連れて行ってあげたいのは、何と言ってもN.Yのアメリカ自然史博物館!

実は母も行った事ないのです…

あちらの博物館はとても大きくてダイナミックですから、1日ではとても回りきれないでしょう。

英語を解説するのは至難の技でしょうが、そんな事も含め、行ってみたい所NO.1です。

 

海外での私の楽しみは、間違いなく、博物館、美術館巡りです。

そういうのが好きでない友達と行くと、険悪な雰囲気になります。

ここでは、懐かしい記憶と共に、私が感銘を受けた海外の美術館、博物館をあげていこうと思います!

 

第10位 ナショナル・ミュージアム(ロンドン・イギリス)

初めて行った海外がロンドンで、それから何回も行ったけど、毎回新しい発見がある、西洋美術史の教科書みたいな場所。

無料&何かと便利な場所にあるので、滞在中はふらりと何回も行きました。

好きな絵はヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」です。

 

第9位 モード美術館(アントワープベルギー

ファッションで有名なアントワープではもちろんここへ。

私が行った時はヨージヤマモト展をやっていました。

過去のコレクションを実際着ることができる展示でしたけど、恐れ多すぎて着れなかった…

今思えばもったいない…

今はドリス・バン・ノッテンの展示やってるらしい…観たいなあ!!

 

第8位 ビクトリア&アルバート博物館(ロンドン・イギリス)

とにかく、何でも博物館。時代も物も飛び抜けて幅広いです。

工芸や装飾品が好きな人だったら絶対に楽しい。

レース編みやタペストリーひとつでも、何時間でも見ていられます。

私が行った時は、企画展がファッションジャーナリストのアンナ・ピアッジの展示でした。

その時は彼女の事を知らなかったので観なかったけど(だからこそ観ればよかったのに!と、今は思う)、これももったいないな〜

 

第7位    ウィーン歴史博物館(ウィーン・オーストリア

ハプスブルグ家が好きな人なら是非。

とにかく大きいし、派手さはないけど、結構西洋美術史的に重要な作品があります。

 

第6位 オーストリア応用美術館(ウィーン・オーストリア

大好きなウィーン工房、ユーゲントシュティールの作品がたっくさん観れる美術館です。

浦和の美術館で観て、すごく魅了された作品たちを、本場で観れて感激。

本気で観ながらハァハァ言っていたと思うw

 

第5位    NEWMUSEUM(NY・アメリカ)

NYの比較的新しい美術館。

私が行った時は、エリザベス・ペイトンの展示やってました。

NYでエリザベス・ペイトンの展示…

オサレ過ぎ!

1階のショップで買ったオリジナルランチバッグは今でも大事に使ってます。

少し治安が悪めの所だったのが印象的でした。

 

第4位   衛生博物館(ドレスデン・ドイツ)

オシャレなイメージが薄いドイツでは、他ではあまり見られない、堅実な展示を。

衛生博物館…病気、性、から命まで、真面目に展示されてます。

こういうのを恥ずかしい事でなく、自分たち、人間の事ですから的に展示していたのがドイツらしいですね。

旧東ドイツドレスデンはとても綺麗で、親切な人が多い印象でした。

 

第3位 マンチェスターアートギャラリー(マンチェスター・イギリス)

曇った天気が印象的だったマンチェスター

古い建物と、新しい建物が繋がっているイギリスらしい佇まい。

たくさんの装飾品と、なぜか隣にセックス・ピストルズのレコードが。(エリザベス女王のジャケット。)

セックス・ピストルズマンチェスターでのライブの客が、それからのU.Kシーンで重要な人が多かったから…?

その展示方法に理解はできなかったけど、マンチェスターはやっぱり音楽の街だと思いました。

 

第2位 ホイットニー美術館(NY・アメリカ)

アメリカの近代美術館。

ホッパーやポロックが好きで、個人的にはMOMAはあまり印象にないのに、ここは凄く好きな所です。

あの階段を反対にしたような建物から、今年、変わったみたいですね。

関係ないですが、ポロックを観ていると The Stone Rosesの「Going Down」が頭の中で回り始めます。

 

第1位 ヨーロッパ写真美術館(パリ・フランス)

日本では特に有名でもないし、パリだったらもっといろいろあるでしょ!と言われるのはわかっているのですが、個人的に思い出深いので。

パリ滞在中、本当にたまたま行ったこの美術館。

名前も知らない写真家の企画展が始まった日だったようで、チケット買って入ると、プレス的な人がいっぱいいました。 

ホールの階段ですれ違った素敵なマダムと目が合い、その素敵な金髪のマダムはニコリと笑ってくれました。

私も、何だか初めて会った気がしないそのマダムに微笑み返したその時、その人が誰だかわかった…その人は、アニエス・Bのデザイナーのアニエスさん!

その時、私、アニエスのボーダーTシャツ着ていたんですよ!

わたし、あなたのとこの服、着 て ま す よ !

って、振り返って叫びたかったけど、言いませんでした。

まあ、言いませんよね。フランス語出来ないし。

アニエスさんはアートにも深い理解があると聞いていたので、このような場にいらっしゃったんだと思います。

そして

展示室に行くと…インスタレーションと言うのでしょうか。

部屋があって、でも中はがらんとしていて、机と少々の物があるだけ。

壁に、同じ部屋のいろいろ家具や荷物が置いてある写真が貼ってあり、

この部屋から物を持ち出して良い

という意味のキャプションがあります。

でも「?」という顔をしている私に、その部屋にいた中年男性が

「これが最初の写真で、この部屋からみんな物を持って行って良いんだ。

 もうあまりないけどね。この机も持って行って良いんだよ。どうだい、この机?」

とフランス語なまりの英語で話してきました。

よくいる、解説好きのアート好きなおじさんかな?と思った私は

「そうなんですか。でも、これを日本に持っていくのはとても大変ですね。

 私、日本から来たんです」

というと、おじさんは

「日本か。良いところだね。KYOTOに行ったことがあるよ」

と言い、机の引き出しを開けて、

「じゃあ、このフォークだったら持って行けるかな?」

と、フォークを取り出し、肢のところにマジックでなにか書いて私にくれました。

何か書いたものをくれたぞ…さすがフランスはちょっとアレな人がいるもんだなぁと、ひとまず受け取り、展示室に向かいました。

そこで写真を見始めたら、あ、この写真知ってる!と、名前は知らないけど、その写真は知っていて、写真集も大判で有名なものでした。

 男の子とマネキンが草原で、木の下で、部屋で戯れてる…

オーマイキー!みたいな…

回顧展、というか、年代別に展示されている写真を観ていくと、Self Portraitなる写真が。

見ると、

さっきのおじさんの若い顔の写真が!

あの人、この展示の作者じゃないかよ!

その方はBernard Faucon、ベルナール・フォコン本人だったのです!

無知とは怖いもので…

私、自分の無知を反省して、大判写真集を買い、その後の2週間の旅も、その写真集と共に回りました。

 

Bernard Faucon

Bernard Faucon

 

 

重かったけど…すごく…

そんな不思議な思い出が大きくて、この美術館はとてもパンチのある所として記憶しているのです。

ちなみに、フォコンさんがくれたフォーク数本は現役でうちの食卓で活躍しており、肢の部分に何か書かれたのは、「Faucon」と、サインしてくれたんですね、それは保管しています。

 

以上です。

いろいろ思い出すけど、やっぱり思い出すだけでも楽しいですなぁ!

 

息子を連れて、世界の自然史博物館巡りも是非敢行したいものです。